コォヒィの文学小話

都内大学に通う国文学生が、自身の読書の記録を中心に、「本」に関する話題を書いています。

小説

詩人とサイダー(ラムネ)

長らくブログを更新できませんでした。実は私、先日まで教育実習に行っていたものでして……。 正直かなり大変でした(笑)が、本当に貴重な経験になりました。これから教育実習、もしくは来年に教育実習があるぞという方々に、そのことだけは保証できます。 …

探偵の日に、探偵(作家)のおやつを

今週のお題「おやつ」 5月21日は探偵の日です。これは社団法人探偵協会により、探偵と言う職業をPRするために制定されました。制定の由来は、5月21日が、 「日本国内で100%民間資本の日本人が、広く一般大衆に対し探偵調査を請け負う広告を実施した…

村上春樹と最後の晩餐

お題「人生最後の日に食べたいご飯を教えて下さい。」 前回に続きまして、最後の晩餐ネタでいこうかと思います。 hontocoffee117.hatenablog.com 最も前回は、あまり食べ物について触れていませんでした(笑) ですので今回は、とある作家の最後の晩餐のメニ…

最後の晩餐(文学における”人肉嗜食”)

お題「人生最後の日に食べたいご飯を教えて下さい。」 まだ若僧なもので、最後の晩餐に何を食べたいかなど決めることは難しいですが(笑)、そうですね……最後の晩餐の一つとして、肉じゃがは絶対欲しいです。 この時の肉は絶対に”豚肉”であって欲しい。最後…

沖縄詩人曰く「ゴーヤ(れいし)チャンプルーは格別!」

(キッコーマンHPより) 5月8日はゴーヤの日です。ダイエーの「食の歳時記」に拠れば、語呂合わせが一つ、そして5月からゴーヤの出荷量が増えることが、ゴーヤの日の制定理由であるそうです。 www.daiei.co.jp 今日は突然夏の様な暑さになりましたが、…

粉もんって美味しい!

5月7日はコナモンの日、コナモンはつまり粉もので、お好み焼きやたこ焼きなどのことを言います。 「粉モノ歴史館」に拠れば、粉もののルーツはまず奈良時代に遡り、庶民食として親しまれるようになったのは江戸時代からであったそうです。 そして粉ものの…

台風が発生したのでコロッケの話をしよう(菊池寛「真珠婦人」)

本日四月二十六日、フィリピンの東で台風が発生したそうです。 www.tenki.jp 今回は進路的に日本には来ないようですが、それにしても随分早く発生したものです。五月雨も梅雨も通り越してしまってます(笑) 台風と言えば、昔から台風の時はコロッケと言いま…

林檎酒を飲ませてやろうか(太宰治、梶井基次郎の酒)

太宰治に「津軽」という作品があることは有名です。簡単に言えば「津軽風土記」とでも言える作品で、作中の描写は、太宰の眼を通した津軽の様々な面が描かれております。 この「津軽」のごく最初の方に、次の様な場面が出て来ます。 「リンゴ酒でなくちやい…

夏目漱石門下はカステラが大好き?

相変わらずブログの更新が覚束ないです(笑) 一か月以上のご無沙汰になってしまいました。何とかしたいものです……。 さて、本日四月二十日は、内田百閒の命日です。これは通称「木蓮忌」と言いまして、百閒の「木蓮や塀の外吹く俄風」という句に由来します…

作家と天ぷら①ふやけた衣のうまさ……

約1週間ぶりの更新となってしまいました。最近少々ばたばたしておりまして、出来る限り2,3日に一度は更新を、とは思っているのですが(笑) さて、3月23日は、日本を代表する食通、北大路魯山人の誕生日です。その他、「天才と狂人の間」で直木賞を受…

文学者とサンドイッチ

本日3月13日は”サンドイッチの日”です。これは、”3”に”1”が挟まれていることから制定されたそうです。 ちなみに、日本にはもう一日”サンドウィッチの日”がありまして、それは11月3日です。こちらはサンドイッチチェーン店「神戸サンド屋」(神戸屋と関係は…

カレーと作家たち⑤愛のカレーライス(阿川弘之「カレーライスの唄」)

カレーと作家たち④はこちらです。 hontocoffee117.hatenablog.com 毎週金曜日はカレーの日です。 最近は他に話題がありましたので更新出来ていませんでしたので、久しぶりの「カレーと作家たち」となります。 さて、そもそも何故金曜日がカレーの日なのかと…

安部公房と食

昨日三月七日は安部公房の誕生日でした。同日誕生日の作家には、「普賢」や「焼跡のイエス」、「紫雲物語」などで有名な石川淳、夏目漱石門下の小宮豊隆、「猫は知っていた」で女流推理作家の先駆け的存在となった仁木悦子などもおります。 安部の作品、正直…

中島敦と食①と、おすすめの文学漫画

二〇一三年から連載が始まった朝霧カフカ、春河35による「文豪ストレイドッグス」が火付け役となり、現在は”文豪ブーム”のようなものが来ていると感じられます。最近話題のもので言えば、DMMのオンラインゲーム「文豪とアルケミスト」でしょうか。 「文豪…

鎌倉の食べ物と文学①江戸川乱歩

本日は三月三日、桃の節句でございますが、まぁ、男性である私には、直接には縁のない行事です(笑) 強いて言うなら、昔から何故だか”雛あられ”が好きでして、三月三日は勿論、今でも時々購入して食べております。 素朴な美味しさと言いますか。それに、”雛…

作家とビスケット~夏目漱石を軸として~

本日二月二十八日はビスケットの日です。 これは、全国ビスケット協会により制定されました。一八五四年に水戸藩の萩信之助から依頼を受けた長崎在住の水戸藩士柴田方庵によって、一八五五年二月二十八日に日本初のビスケットの製法を書いた文書が、水戸藩に…

寒い日には、やはりラーメンでしょう(米澤穂信「激辛大盛」「箱の中の欠落」)

ここしばらく過ごしやすい天候が続いていましたが、今日は急に寒くなりました。野暮用で、隣町まで自転車で向かったのですが、危うく凍え死ぬかと思いました(笑) 私は極度の寒がりでして(そして極度の暑がりなのです)、寒い日は暖房を効かせた屋内に引き…

続・村上春樹の作品と食(「騎士団長殺し」にもやはり……!(笑))

本日二月二十四日、遂に発売されました村上春樹「騎士団長殺し」。 折角だからと、当ブログでは昨日、村上作品と食について取り上げました。 hontocoffee117.hatenablog.com 昨日のブログでは最後、村上作品に”サンドウィッチ”が頻出していることから、もし…

村上春樹の作品と食

明日二月二十四日は、村上春樹の新作長編「騎士団長殺し」の発売日です。 www.shinchosha.co.jp 既に重版がかかっているそうです。相変わらず絶大な人気があります。 (※しかし、書店に行ったら普通に陳列されていましたけど……(笑)) 騎士団長殺し :第1部 …

志賀直哉と小林多喜二と”蟹”

本日二月二十日は、志賀直哉の誕生日であり、小林多喜二の命日です。 一見関係のなさそうな両作家ですが、実は書簡での交流、そして昭和六年には、奈良県の志賀の家に、小林は訪問、滞在しています。 実は、小林は志賀の作品の愛好者でありました。小林の初…

森鷗外の饅頭茶漬けを食べる

本日二月十七日は森鷗外の誕生日です。 hontocoffee117.hatenablog.com 既に森鷗外の食についてのエピソードは紹介しました。 折角なので、何か食べよう……と思いましたが、果物は高いし、魚も、特に鰻も高い。シャンパンなんて論外……となると、残されたのは…

森鷗外、実は一番変かも……?(笑)

二月十七日は、夏目漱石と双璧を成す文豪森鷗外の誕生日です。 鷗外が生まれたのは一八六二年。漱石は一八六七年なので、実は、鷗外は漱石より五歳年上なんです。つまり今年は、鷗外生誕一五五年の年となります。 二月十七日は、加えて梶井基次郎の誕生日で…

日本文学に描かれたチョコレート

本日二月十四日はバレンタインデーです。 バレンタインデーに贈る物と言えば、やはりチョコレート。最近では、チョコレート以外の物であったり、女性から男性のみならず、同性間であったり、何故か男性から女性に贈ったりもするみたいですが……。 この場合、…

文学に扱われた「朝ごはん」② 味噌汁が飲みたい!

①はこちらになります。 hontocoffee117.hatenablog.com 寒い寒いとは思っておりましたが、まさか雪が降るとは思っていませんでした。 最近、朝起きて、布団から出るのが本当に辛いです(笑) 日本の朝食の風景として思い浮かぶものと言えば、まずは白米であ…

カレーと作家たち④~あれれ?な思い出のカツ◯カレー(辻村深月、向田邦子)~

カレーと作家たち③はこちらです。 hontocoffee117.hatenablog.com 本日は金曜日、毎週一度のカレーの日です。 カレーを家で作る際に欠かす事の出来ないものと言えば、やはりと言いますか、当然と言いますか、カレー粉です。 私は、甘口ならバーモントカレー…

夏目漱石は河豚嫌い?

本日二月九日は、文豪夏目漱石の誕生日です。二〇一六年は没後一〇〇年ということで、様々な企画が催されました。 例えば、新潮社のこの企画。 www.shinchosha.co.jp 非常に楽しく読ませて頂きましたが、出典が書かれていないので、詳しい情報を調べることが…

「沈黙」の遠藤周作の食卓には、思わず”沈黙”してしまいます

現在話題となっている映画「沈黙―サイレンス―」。原作者の名前は遠藤周作です。 遠藤は、先日亡くなった三浦朱門と同じく、”第三の新人”の一人と数えられています。 www.sanspo.com ”第三の新人”は、他に吉行淳之介や安岡章太郎、小島信夫などがいます。 私…

抹茶は、ふるさとの思い出の味(室生犀星「性に眼覚める頃」)

本日二月六日は抹茶の日です。由来は、茶道で使う「風炉」という道具からだそうです。 思わず「風呂」を連想してしまいますが、そういえば二月六日を風呂の日とは言いませんね。ちなみに、風呂の日は毎月二十六日だそうです。 私は抹茶自体はあまり好んで飲…

「とにかくビール」な直木賞作家、恩田陸のおすすめの”おつまみ”を紹介

第一五六回直木賞を受賞した恩田陸は、受賞の報告を新年会の最中に聞いたそうです。 以下のサイトで、受賞会見の内容を確認することが出来ます。 blogos.com この会見からも伺える通り、恩田は大変な酒好きであるそうです。その中でも一番好きな酒は”ビール”…

立春の食材”豆腐”を、文豪に語って頂きましょう(笑)

本日二月四日は立春です。そのためという訳でもないでしょうが、最近は寒かったり、風が強かったりしましたのに、今日は比較的暖かく、過ごしやすい感じを受けます。 さて、立春の前日、つまり昨日は節分でした。そもそも節分は、その言葉からも見て取れる通…

節分と文学~「檀流クッキング」による美味しい鬼退治のススメ~

本日二月三日は節分です。 節分と言えば豆まきですが、部屋が汚れてしまって掃除が大変になりますから、我家ではもうしばらくやっていないです(笑) ただ、やはり少なからず意識はしますので、豆菓子を買ってみたり、良い意味でも悪い意味でも話題の絶えな…

小説は「飯テロ」に実に有効的手段であるということ

近年、「食」をテーマとした漫画作品が多いように思われます。つらつらと並べてみますと、「孤独のグルメ」「花のズボラ飯」「食戟のソーマ」「甘々と稲妻」「幸腹グラフィティ」……枚挙に暇がありません。 漫画において重要なのは、何といってもやはり「絵」…

食べるのが好きな女性が好き!そんな人に贈りたい恋愛文学(武田泰淳「もの喰う女」)

今週のお題「恋バナ」 私は食べることが好きなので、毎食毎食が楽しみで仕方ないですし、美味しいものを食べに行くのも好きです。 私自身が食べることが好きなのですから、女性の好みも必然的に食べることが好きな人になります。ですが、やはり最近は細身の…

寒い冬にはたまらない!うどんが美味しそうな文学作品(田辺聖子「慕情きつねうどん」)

厳しい寒さが続いております 全国的に厳しい寒さが続いております。最近では京都に雪が降っていました。とても美しい光景だと思いましたが、つまりそれだけ寒さが激しいということですから、犬より猫な自分としましては、外に出ず炬燵で丸くなっていたいとい…

食べたいけど太りたくない!そんな人に送りたい文学作品(阿刀田高「わたし食べる人」)

糖質制限…私には絶対無理です(笑) 近頃世間を賑わしている糖質制限。健康面の問題があるやらないやらと論議されていますが、そもそも炭水化物が大好きな私には糖質制限なんて絶対に無理です。昨日もサツマイモをおやつに二本食べてしまいました。サツマイ…

一冊目:開高健『パニック・裸の王様』(新潮文庫)

読書記録の記念すべき一冊目として紹介しますのは、開高健『パニック・裸の王様』(新潮文庫)です。私が現在所有しているのは平成十七年六月五日版第七十三刷でありますから、文句なしに文学史に残る名作と呼んで良いと思います。 しかし、少なくとも私の周…

二〇一七年から著作権切れとなった人たち(今年も中々豪華です!)

TPP問題で著作権が没後七十年まで延長される…という話がありましたが、そのTPPの行く末が、何やら胡乱な事態になってきました。個人的に、現行(没後五十年)のままでよいと思っておりますので、都合が良いといえば都合が良いのですが。 そのような訳…

文学の中のヒロインたちへ(上田秋成『雨月物語』と江戸川乱歩「黒蜥蜴」)

今週のお題「恋バナ」 恋愛の記憶と言って、人に話せるほどの大それたものは私にはありませんので(笑)、やや趣は違うかもしれませんが、「文学の中のヒロイン」たちへの恋心…のようなものを、書かせて頂こうかと思います。 ①『雨月物語』「浅茅が宿」の死…

第一五六回直木賞・芥川賞決定!(受賞作家や中継のまとめ)

受賞作予想記事はこちら…hontocoffee117.hatenablog.com 第一五六回直木賞・芥川賞が決定しましたね。それぞれ以下の通りです。 直木賞:恩田陸「蜜蜂と遠雷」幻冬舎 芥川賞:山下澄人「しんせかい」(『新潮」七月号) 私は直木賞は恩田陸「蜜蜂と遠雷」、…

第一五六回直木賞・芥川賞発表に備えて

本日、平成二十九年一月十九日木曜日は、第一五六回直木賞・芥川賞が発表されます。思えば、又吉直樹「火花」の芥川賞受賞から今年で二年になるんですね。早いなぁ。 恐れながら国文学生をやっているものとして、発表に先立ちまして、どの作品が受賞するかを…

江戸川乱歩について

好きな作家は数多くおりますが、その中でも特にと言われた際、迷わず選ぶ作家の一人が、江戸川乱歩であります。私にとって初めて全集を買った作家であり、全集を読破した作家です。今回はそんな江戸川乱歩について語りたいと思います。 江戸川乱歩、これが筆…

ブログ開設につき自己紹介を

本日(一月十八日)よりブログを開設しましたので、自己紹介をさせて頂きます。 当方東京都の大学に通う文学部国文学専攻の学生であります。入学理由は単純に「本が好きだから」でありました。 入学後は、それまで趣味として楽しむものであった「本」が、学…