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コォヒィの文学小話

都内大学に通う国文学生が、自身の読書の記録を中心に、「本」に関する話題を書いています。

第一五六回直木賞・芥川賞決定!(受賞作家や中継のまとめ)

小説 文学

受賞作予想記事はこちら…hontocoffee117.hatenablog.com

 

 

第一五六回直木賞芥川賞が決定しましたね。それぞれ以下の通りです。

 

直木賞恩田陸「蜜蜂と遠雷」幻冬舎

芥川賞山下澄人「しんせかい」(『新潮」七月号)

 

私は直木賞恩田陸「蜜蜂と遠雷」、芥川賞は、受賞作はなし、あるとすれば宮内悠介「カプールの園」と予想しましたので、直木賞は的中。芥川賞ははずれという結果になりました。次回は両賞的中出来るように、精進していきます(笑)

 

受賞作家について、軽く紹介していきます。

 

直木賞受賞の恩田陸は、一九六四年生まれ。恩田については、今更紹介もする必要がないくらいの知名度と実力を見せている作家であると思います。デビュー作であり代表作の一つ六番目の小夜子』(新潮社)の発表が一九九一年で、直木賞にも六回、候補に挙げられてきました。直木賞は作家に対する功労賞的な側面もありますので、その意味でも順当な結果であるとも言えますね。

 

芥川賞受賞の山下澄人は、一九六六年生まれ、劇団FICTIONを主宰していたという経歴には異類婚姻譚芥川賞を受賞した本谷有希子に通じるものがありますね。二〇一二年に『緑の猿』(二〇一二年十二月、平凡社)で第三十四回野間文芸新人賞を受賞しています。芥川賞候補になるのは今回で三度目でした。

劇作家、俳優、小説家ということで、多岐にわたる活躍をしている山下。今回の「しんせかい」はやや私小説的な作品とも言えるので、そのように幅広く活動をすることは、山下の創作に活かされていくかもしれません。

 

下記のサイトで、「しんせかい」について山下自身が発言していますので、よろしければどうぞ。

www.sinkan.jp

 

 

最後に、先ほどまで行われていた受賞会見での山下、恩田の発言を簡単にまとめて、締め括りたいと思います。

 

山下:特に今までと手法などを変化させたという認識はなく、そもそもそのような変化は「読者が決めること」という内容のことを述べておりました。

 

恩田:音楽を小説に書くことは難しかったが、読者が読んでそれぞれの音を想像出来ることもあって、意外と「音楽と小説は相性が良いと認識した」。「書くのに苦労した作品であり、成長することが出来た」という内容のことを述べておりました。

 

最後になりましたが、お二方、受賞おめでとうございます。