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コォヒィの文学小話

都内大学に通う国文学生が、自身の読書の記録を中心に、「本」に関する話題を書いています。

カレーと作家たち②~実はあの文豪もカレー好きでした~

文学 料理

カレーと作家たち①はこちらです…

hontocoffee117.hatenablog.com

 

カレーの日はもう一つあります

一月二十二日は年に一度のカレーの日な訳ですが、実はカレーの日って毎週ありまして、金曜日がカレーの日にあたります。

金曜日がカレーの日の理由、それは海軍で毎週金曜日にカレーが出されていたことに由来します。それは簡単に言えば健康のためでありまして、面白いことに二つのカレーの日の制定の由来は非常によく似ているということになります。

 

海軍出身の作家と言えば…

海軍出身の作家と言えば、文学史的に言えば第三の新人の一人である阿川弘之がいます。阿川の娘は、先日結婚した女優で随筆家の阿川佐和子であります。そして、海軍出身の阿川、その名もずばり「カレーライスの唄」を書いております。これは昨年四月に筑摩書房から文庫が出ましたので、入手も容易だと思いますので、よろしければどうぞ。表紙も含めて美味しい作品ですよ(笑)

 

志賀直哉もカレーが好きだった!?

さて、そんな阿川の師匠である志賀ですが、実は彼もカレー好きの一人。静岡県の熱海には、志賀を始め多くの作家たちが訪れておりますが、そんな作家たちを虜にした店が洋食屋のスコット。有名なのはビーフシチューであり、それも大変美味しそうではあるのですが、志賀がここでよく食べていたのはカレーライスであったそうです。是非志賀ファンの方々、スコットに行ったらカレーを食べましょう(笑)

 

ちなみに、「あびこ市民活動ネットワーク」のホームページを確認しましたところ、”白樺派のカレー普及会”という団体もあるみたいです。こちら大変興味深いので、是非一度食べてみたいです。

あびこ市民活動ネットワーク 団体一覧

 

最後はこの方に締めてもらいましょう

食通と呼ばれる作家は数多くおりますが、中でも北大路魯山人池波正太郎はビッグネームであるのではないでしょうか。魯山人はどうやらカレーに恨み()があるみたいなので、池波に出張ってきてもらいましょう。

『食卓の情景』昭和五十五年四月、新潮社)の中で、池波は次のように語っております。

 

戦前の銀座のレストラン〔モナミ〕のカレーライス。あんなうまいカレーライスがあったろうか……。

などというのも、人それぞれの追憶の心情が食べものにむすびついているからで、好みは千差万別がよいのである。 

 

最近は多種多様なカレーが世間には溢れております。初めてバターチキンカレーを見た時、私はそれをカレーであると思えなかったことを覚えているのですが、最近はもっと凄いですね……。しかし、池波の言うように、味の好みは人それぞれです。それに、今では私、バターチキンカレーが大好きですから(笑)

 

年に一度のカレーの日はもう終わりますが、週に一度のカレーの日は毎週やって来ます。まずは来週、美味しいカレーを食べに行きたいものです。