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コォヒィの文学小話

都内大学に通う国文学生が、自身の読書の記録を中心に、「本」に関する話題を書いています。

続・村上春樹の作品と食(「騎士団長殺し」にもやはり……!(笑))

 本日二月二十四日、遂に発売されました村上春樹「騎士団長殺し」

折角だからと、当ブログでは昨日、村上作品と食について取り上げました。

 

hontocoffee117.hatenablog.com

 

昨日のブログでは最後、村上作品に”サンドウィッチ”が頻出していることから、もしかしたら「騎士団長殺し」にも”サンドウィッチ”が出て来るのでは……?と書きました。

 

元々私はあまり村上作品が好きではないですし、量も多いので、「騎士団長殺し」を読む予定はなかったのですが、このことがあって、どうしても”サンドウィッチ”が出て来るのか気になって仕方ない。

 

という訳(?)でして、「騎士団長殺し」に”サンドウィッチ”が出て来るのか、そのことを確認するため、書店へ(笑)

 

ただ、発売前から重版がかかっていると言われてましたので、

mainichi.jp

 

もしかしたら売り切れかな~とも思っていましたが、

 f:id:hontocooffee:20170224163813j:image

普通にありました(笑)。そういえば私の地元は、あまり文学好きな方がいないのか、こういう時売り切れた試しがないです。

 

首尾よく入手出来ましたが、第一部、第二部合わせて1000ページを超える長編作品です。長期戦を覚悟し、食料として”サンドウィッチ”を準備しました。

 f:id:hontocooffee:20170224163826j:image

 

準備万端。早速作業に取り掛かります。

 

 

あ、ありました。意外にすぐ出て来てびっくりです(笑)

 

書肆的な話ですが、「騎士団長殺し」は、ねじまき鳥クロニクルなどの過去の村上の長編作品と同様、何章もが連なった構成になっています。

さて、私における最重要事項()である”サンドウィッチ”は、第四章「みんな月に行ってしまうかもしれない」に出て来ました。

 

 

注目の”サンドウィッチ”の中身はと言いますと……”ハムとチーズのサンドウィッチ”でした。

 

 

うん、普通ですね。……いえ、別に問題はないのですけどね?

 

そういえば、”チーズのサンドウィッチ”は、羊をめぐる冒険を始め、村上作品における”サンドウィッチ”の具として中々にポピュラーな気もします。

 

僕はウエイターを呼んでメニューを見せてもらった。オムレツはなかったが、サンドウィッチはあった。チーズと胡瓜のサンドウィッチを注文した。添えものを訊くと、ポテト・チップとピクルスだった。ポテト・チップをやめてピクルスを二倍にしてもらった。

村上春樹羊をめぐる冒険」)

 

羊男はわかったといった風に肯いた。「あんたが行ってしまうとさびしいよ。まぁ仕方がないことだとは思うけどね。ところで、チーズ・サンドウィッチをもらっていいかな?」

「いいよ」

村上春樹羊をめぐる冒険」)

 

 ”チーズと胡瓜のサンドウィッチ”に沢山のピクルス……、私だったら香ばしいものも欲しいですから、”ポテト・チップ”はキープしますかね(笑)

 

ちなみに、「羊をめぐる冒険」ではさらっと書かれるのみですが、”オムレツ”と村上は、実は縁が深い。村上のエッセイ集「サラダ好きのライオン 村上ラヂオ3」「オムレツを作ろう」で、そのことが確認出来ます(それにしても、村上のエッセイは、作品に比べて随分読みやすいですね(笑))。

村上ラヂオ3: サラダ好きのライオン (新潮文庫)

村上ラヂオ3: サラダ好きのライオン (新潮文庫)

 

 

ちなみに、「騎士団長殺し」には、他にも食べ物が出て来ます。私としては、”ラム入りのコーヒー”が気になりました。「コォヒィのブログ」と名乗っているだけあって、コーヒーが好きなんです(笑)

 

”サンドウィッチ”とコーヒーの組み合わせって、結構定番ですよね。実は第四章「みんな月に行ってしまうかもしれない」の”ハムとチーズのサンドウィッチ”にも、コーヒーが添えられています。

 

 

という訳で、村上作品の”サンドウィッチ”シリーズに、新たに「騎士団長殺し」の”ハムとチーズのサンドウィッチ”が追加されたのでした(笑)

 

 

騎士団長殺し :第1部 顕れるイデア編

騎士団長殺し :第1部 顕れるイデア編

 

 

騎士団長殺し :第2部 遷ろうメタファー編

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