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コォヒィの文学小話

都内大学に通う国文学生が、自身の読書の記録を中心に、「本」に関する話題を書いています。

台風が発生したのでコロッケの話をしよう(菊池寛「真珠婦人」)

本日四月二十六日、フィリピンの東で台風が発生したそうです。

www.tenki.jp

 

今回は進路的に日本には来ないようですが、それにしても随分早く発生したものです。五月雨も梅雨も通り越してしまってます(笑)

 

台風と言えば、昔から台風の時はコロッケと言います。

元ネタはネット掲示板でのやり取りだったそうで、何だか現代を象徴するかのような文化ですが、それにしてもコロッケとは古風な……(笑)

matome.naver.jp

 

しかし、現在では古風に思えても、コロッケが日本に来た明治から大正の頃は、むしろハイカラで、高価なものとされていました。コロッケが今の様に庶民のおかずの定番になるのは、昭和になってからだったようです。

私はコロッケが大好きで、外食の際もしばしば頼むのですが、やはり高くてもコロッケに出せるのは五百円くらい、という感じです。

 

それにしても、コロッケについて書かれた作品って殆どないですよね。

ぱっと思い浮かぶのは、大正十七年に大ヒットしたという「コロッケの唄」。この歌の一番は、次のようなものです。

ワイフ貰って、嬉しかったが、いつも出てくるおかずはコロッケー

今日もコロッケ―、明日もコロッケ―、是じゃ年がら年中(ゲープ)コロッケ―

「コロッケの唄」は、コロッケが高価なおかずとされていた当時の歌ですので、まぁ”ぜいたくな悩み”な訳ですが、過ぎたるはなんとやら。

一つ心配なのは、毎日コロッケばかり食べていたら”生活習慣病”になっちゃうよ?ということですかね(笑)

 

さて、「コロッケの唄」は七番までありますが、二番は次の通りです。

亭主貰って、嬉しかったが、いつもチョイと出りゃめったに帰らない

今日も帰らない、明日も帰らない、是じゃ年がら年中(マ随分だワ)留守居番

 ご亭主は仕事で忙しいのか、それとももしや外に女性を……?

もし浮気をしていたとして、それが奥さんに見つかったら大変です。コロッケばかり作る奥さんですから、恐らく復讐にもコロッケを使うはず。

 

復讐のコロッケ、そう、”たわしコロッケ”です。

二〇〇二年フジテレビで放送されたドラマ「真珠婦人」に出て来る衝撃的なコロッケ。ただ、原作の菊池寛真珠婦人」には、この”たわしコロッケ”は出て来ません。ドラマ版の脚本を手掛けた中島丈博のオリジナルです。

 

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全く関係ない所でもう一つ。私が小学生の頃、「コロコロコミック」で「コロッケ!」という漫画が連載されていました。

主人公コロッケの必殺技は”ハンバーグー”、当時大好きな漫画でしたが、今にして思えば、既にこの頃から〈小説(漫画)×料理〉趣味があったのかもしれません(笑)

 

さて、その「コロッケ!」のアニメが、なんと今YouTubeで無料配信されています。

www.youtube.com

よろしければ!

 

 最近ではレンジで温めるだけでそれなりに美味しいコロッケが食べられますが、冷凍食品のコロッケって、何だかホクホク感が薄くて、どれもペースト的なんですよね。

どこかのメーカーから、ホクホク感を売りにした冷食コロッケが出てくれることを期待しています(笑)