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コォヒィの文学小話

都内大学に通う国文学生が、自身の読書の記録を中心に、「本」に関する話題を書いています。

粉もんって美味しい!

5月7日はコナモンの日コナモンはつまり粉もので、お好み焼きやたこ焼きなどのことを言います。

 

「粉モノ歴史館」に拠れば、粉もののルーツはまず奈良時代に遡り、庶民食として親しまれるようになったのは江戸時代からであったそうです。

そして粉ものの代表格と言えばお好み焼きですが、お好み焼きのルーツは江戸時代、なんとあの千利休が”利休百回記”というお茶会で出したお茶菓子が由来だそうです。

www.okonomiyaki.to

 

ちなみに「粉モノ歴史館」では、大阪では戦前からお好み焼きが親しまれていたと書かれております。当然広島は?という疑問が浮かびましたので調べましたら、広島はどうやら戦後らしい。こうして見ると伝統的な意味では大阪に軍配が上がりそうですが……まぁどうでも良い話(笑)

美味しければ、良いですよね。

www.ifsa.jp

 

ちなみに京風お好み焼きというのもあるそうですよ。

 

東京の浅草に「染太郎」というお好み焼きがあります。数々の著名人に愛された伝統のある店で、店内には沢山のサインが飾られております。

その中でも特に「染太郎」に関係の深い作家と言えば、浅草文士が一人高見順でしょうか。高見の小説「如何なる星の下に」に、次のような場面があります。

 

私は火鉢の火が戀しく成つた。「さうだ。お好み焼屋へ行かう」

本願寺の裏手の、軒並藝人の家だらけの田島町の一區劃にのなかに、私の行きつけのお好み焼屋があるそこへ、私は出かけて行つた。(略)惚太郎といふ藝名をそのまま屋號にして「風流お好み焼―惚太郎」と書いてある玄関の硝子戸を開くと、狭い三和土にさまざまのあまり上等でない下駄が足の踏み立てば場のない位につまつていた。

「こりゃ大變な客ぢやわい」

辟易してゐると、なかから、「――どうぞ」と細君が言ひ、その聲と一緒に、ヘットの臭ひと、ソースの焦げついた臭ひが、さういつたお好み焼屋特有の臭ひを孕んだ暖かい空氣が、何やら騒然とした、客の混雑といふのとはちょつと違つた氣配をも運んで、私の鼻さきに流れて来た。

 

ここで描かれているのは、お好み焼きの味ではなく「染太郎」という空間なんですよね。そして実に巧い。

ソースの香りって他に代えがたい趣がありますよね。そして粉ものと、ソースとは切っても切れない関係にあると思います……うん、お腹が空いてきました(笑)

 

最近では冷凍食品のお好み焼きが非常に美味しくなりましたが、特にセブンイレブンのものは別格です。海鮮入りで200円ほとコストパフォーマンスにも優れております。

今からでも、晩飯、晩酌にいかがでしょうか?(笑)

 

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セブンイレブンではないですが、お好み焼きを食べてます。