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コォヒィの文学小話

都内大学に通う国文学生が、自身の読書の記録を中心に、「本」に関する話題を書いています。

沖縄詩人曰く「ゴーヤ(れいし)チャンプルーは格別!」

キッコーマンHPより)

 

5月8日はゴーヤの日です。ダイエーの「食の歳時記」に拠れば、語呂合わせが一つ、そして5月からゴーヤの出荷量が増えることが、ゴーヤの日の制定理由であるそうです。

www.daiei.co.jp

 

今日は突然夏の様な暑さになりましたが、こういう日にこそ苦みのあるゴーヤは食べたくなります。ゴーヤで有名な土地と言えば九州、特に沖縄ですが、沖縄は日本でも特に暑い土地です。

 

沖縄出身の詩人に山之口獏がいます。以前は彼の”味噌汁愛”を紹介しました。

hontocoffee117.hatenablog.com

この味噌汁へのこだわりからも見えてくるように、彼は中々食に対する関心が強い。また、彼は故郷の沖縄を題材に多くの優れた詩を発表しております。

ですから、当然沖縄の食べ物として有名なゴーヤについても書いております。

 

 チャンプルーは、その材料が日常の手近にあるものばかりであり、作り方も非常に簡単で、その場で誰にでも出来るもので、単純素朴のあっさりとした味がよいのである。
 これは、豚の油を、野菜いためにする程度の量を鍋にたらし、それが焼けたころ、豆腐を適当の大きさに千切って入れ、もやしを入れていっしょにいため、塩で味つけするだけのことである。ねぎやにらの場合は寸位に切るか、あるいは、こまかくきざむ。ぼくの好みから云えば、れいしのチャンプルーの味は格別で、あのほろにがい味は忘れ難い。

 

山之口獏「チャンプルー」

 

ゴーヤと言えばチャンプルーですよね(笑)。チャンプルーにも種類はさまざま(例えばソーミン・チャンプルーでしょうか。私はうえやまとちクッキングパパ」で知り、作って食べたら非常に美味しかったです)ですが、ゴーヤ・チャンプルーほど有名なチャンプルーは他にないかと。

山之口も絶賛してます(笑)

 

ただ、流石沖縄詩人。勿論チャンプルーだけではなく、他の食べ方も紹介してくれています。

 れいしは、あちらこちらの家でも、わざわざ棚をかいてつくっていたが、ぼくの家でも、毎年夏になると、父がれいしの棚をつくって、そこにぶらさがったのをもぎっては、チャンプルーにしたものである。沖縄では、赤くなったれいしは食べない。青いうちに、チャンプルーにして食べるか、あるいはうすくきざんで、砂糖をきかせた酢の物にして食べる。

 

山之口獏「チャンプルー」

今日みたいな暑い日には、むしろゴーヤの酢の物をさっぱり頂く……なんて方が、良いかもしれませんね。

 

セブンイレブンをはじめ、意外にコンビニの食べ物が好きなのですが、何故かコンビニでもゴーヤ・チャンプルーが売られていて、しかもそこそこ美味しい(笑)。重宝しております。

 

 

山之口「チャンプルー」は青空文庫にあります。宜しければどうぞ。

山之口貘 チャンプルー

 

クッキングパパ」、そういえば主人公の息子のまこと君、沖縄の大学に入学しましたね。沖縄料理が沢山知ることが出来、中々勉強になっております(笑)

実は小学生の時から愛読していまして、初めて読んだ漫画も「クッキングパパ」だったと記憶しております。コンビニのペーパーブックだったでしょうか。懐かしいなぁ。

 

最新刊は140巻だそうです。もしかすると、「こち亀」を越えるかも……?

 

クッキングパパ(140) (モーニング KC)

クッキングパパ(140) (モーニング KC)